課題1:個人情報を守り、出力の偏りに注意する¶
分類: 安全 | 所要時間: 約12分
🎯 スキル概要¶
AIを安全に使うには、入力 と 出力 の両方に注意します。
入力:無料のAIでは、入力した内容が 記録・学習に使われる ことがあります。氏名・住所・電話・ID・成績・他人や学校の機密 は入力しないのが基本です。必要なときは 仮名・伏せ字 にして渡し、設定で 「学習利用オフ」「一時チャット」「履歴オフ」 も使えます(Copilotは学校アカウントだとデータ保護が働きます)。
出力:AIの答えには、性別・年齢・国籍などへの 偏り・決めつけ が混じることがあります。評価・推薦・進路・教材など 人に関わる文章 では、そのまま使わず点検します。
🧪 例題¶
個人が特定される情報を、そのまま入れる場合と、伏せて相談する場合を比べます。
❌ 悪例:個人情報をそのまま入力する
👤 プロンプト
進路相談に乗って。私は〇〇高校3年の田中太郎、△△市□□町に住んでいて、評定は4.2です
🤖 想定レスポンス
承知しました。田中さんの評定なら……(相談自体は進むが、氏名・住所・成績が記録・学習に残るおそれがある。相談にこれらの情報は必要ない)
🔎 「個人情報」とは?(クリックで開く)
個人情報 とは、生きている個人に関する情報のうち、特定の個人を「この人だ」と識別できるもの を指します(個人情報保護法 第2条)。
- 例:氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス、顔写真、マイナンバー、免許証・学生証番号 など。
- 単体では特定できなくても、組み合わせると特定できる 場合も含みます(例:「〇〇高校3年」+「△△市在住」+「評定4.2」)。
- なかでも、成績・評価・病歴・信条・出身など、取り扱いに配慮が必要な情報(要配慮個人情報)は、より慎重に扱います。
- 自分だけでなく、他人の個人情報を無断で入力しない ことも大切です。
✅ 良例1:個人情報を伏せて相談する
👤 プロンプト
進路相談に乗って。私は理系志望の高校3年生です。※名前・学校名・住所は伏せています
🤖 想定レスポンス
承知しました。個人が特定される情報は不要です。志望分野や得意科目を教えてくれれば……(伏せたままで十分相談できる)
✅ 良例2:長文を貼るときは機密を置きかえる
👤 プロンプト
次のメール文面を添削して。※宛名・電話番号・社名は「○○」に置きかえてあります。「○○様 いつもお世話になっております……」
🤖 想定レスポンス
添削します。伏字のままで問題ありません。……(機密を渡さずに作業できる)
🏋 課題¶
❶ 用意したプロンプトで、伏せ字にして相談してみよう
👤 このプロンプトを Gemini に送信します
アルバイトの面接対策を手伝って。私は高校3年生です。※名前・学校名・応募先は伏せています
🚀 Gemini に送る
type: send-to-gemini
❷ 自分の相談を、個人情報を伏せて書いてみよう
伏せ方のヒント
- 名前・住所・電話・ID・生年月日は書かない
- 会社名・学校名・他人の情報は「○○」に置きかえる
- 必要な条件(学年・分野など)だけを残す
👤 あなたの相談(個人情報は伏せて)
key: ops01-privacy placeholder: 例)〔相談したいこと〕。私は〔学年・立場〕です。※名前・所属・固有名は伏せています
🚀 Gemini に送る
type: send-to-gemini
❸ 自分のAIの「データ設定」を確認しよう
使っているAIの設定を開いて、次の3つが あるか・どうなっているか を確認してみましょう(送信は不要)。大事な話ほど、これらを使うと安心です。
- 学習利用のオフ:入力内容をAIの学習に使わせない設定
- 一時チャット/履歴オフ:その会話を履歴に残さない・学習に使わせないモード
- 履歴の削除:過去のやり取りを消す
設定の見つけ方(メニュー名は変わることがあります)
- おおよその場所(2026年時点の目安):ChatGPT は「設定 > データ管理」あたり、Gemini は Google アカウントの「データとプライバシー > Gemini Apps Activity」あたり、Copilot は学校アカウントならデータ保護が既定で働きます。
- メニュー名や場所はよく変わります。見つからないときは、そのAI自身に聞く のが確実です:「あなた(このAI)で、入力を学習に使わせない設定と、履歴を残さない方法を、今の画面のどこで操作すればよいか教えて」
🔎 補足:AIの出力の「偏り・決めつけ」にも注意(クリックで開く)
守るのは入力(個人情報)だけではありません。AIの 出力 にも、性別・年齢・国籍などへの 偏り・決めつけ が混じることがあります。評価・推薦・進路・教材など 人に関わる文章 では、そのまま使わず点検しましょう。
余裕があれば、次のプロンプトを試してみてください:
点検の観点:
- 性別・年齢・国籍・学歴・職業などへの決めつけがないか
- 属性ではなく、行動・事実・条件 にもとづく表現になっているか
🎯 AI ヘルパーとふりかえる
ここまでの取り組みを、生成AIに振り返ってもらいましょう。